「モダン住宅のなかで見せる大径材」の新築見学会にいってきました
清武町にある設計工房 ニッカワさんが設計した建売住宅の見学会にいってきました。
窓が壁一面になる様デザインされ、日あたりが良いウッドデッキもあります
室内からつながった重量感あるタイコ梁が突き出ています
外と中が繋がってる梁
照明もモダンな感じで柱も太いものを使っていますが、グレーに塗装してあるため、目立ちすぎず、うまく納まっています。
1階の洗面所付近はスギで部屋が明るいです
壁の端から端まで窓をとるため、通常壁の中にある筋違が部屋の内に出ているデザインです
押し入れの中は無塗装のスギ板が使われています、スギの調湿効果でいい香りでした
近代的なデザインの中にスギ材のタイコ梁を使ってみたらどうなるんだろうという思いが作品となりました。
しばらくは展示場として使う建売住宅です。設計工房 ニッカワさんに事前に連絡をしてもらえば、見学をさせてもらえるそうです。
本事業において、大径材をどのように活用したか
(モダン住宅の中で見せる大径材)をテーマに、24cm角の柱を室内に6本、外部に4本の合計10本。横架材として梁巾24cm、末口18~24cm、長さ5m50cmのタイコ梁の4本を県産材のみやざきスギを見出し使い(化粧)した。
本建物は近代的な外観デザインとする為、2階部分が1階部分より、2.0m程ハネ出している構造となっている。その為、ハネ出し部分の構造強化の必要があり、その部分については、上梁として梁巾10.5cm、梁背30cm、長さ5m50cmのみやざきスギ4本を使用して下梁は記述のタイコ梁を使用した2段梁の構造となっている。
化粧材として使用した24cm角の柱とタイコ梁はモダン住宅の中で違和感がないようにする為、スギ材の木肌色のままでなく、本建物をイメージする色で塗装をした。その時の注意点としてスギ材の木目を生かす配慮をした。
直線の組み合わせの多い建築物の中でタイコ梁の曲面は日常生活の中で安らぎ与えられる事を確信した。
本業の効果
今回、近代的なデザインの中にみやざきスギのタイコ梁の大径材を取り入れる、試みをしてみましたが、結果としては予想を超えるアピールポイントが出来たのではないかと思っている。
本事業での構造見学会、完成見学会の来場者総数は25組であったが、来場者の大半が若い世帯であった為近代的なデザインを要望されている方が多く見られた。その様な中で本建物の(モダン住宅の中で見せる大径材)はスギ材の大径材を特異的な使い方をしていたので大変感心・感動されていた。
今回の事業の結果、来場者の中より2組のお客様にプラン提案(提出済)してご検討していただき、次のステップに入る営業活動をしている。
今後の大径材の活用について
従来の既成概念に捕われたスギ材の使い方ばかりでなく、使い方、使う場所、使うボリューム等、使う形を思い切って変化させるとおもしろいものが出来ると確信した。
その上で尚かつ地元材であるみやざきスギは手短に、潤沢に・割安に使うことが出来るメリットが環境下にあるわけなので、宮崎で家を造るなら
(みやざきスギの家) (家まるごとみやざきスギ)
(みやざきスギの見える家) (スギ材たっぷり大径材の家)
をテーマに種々の形の大径材利用にチャレンジしたいと思う。
設計者:設計工房 ニッカワ URL http://ameblo.jp/tacos-surf/entry-10420776161.html
施工者:建築工房 ニッカワ
間取り:3SLDK(ビルトインガレージ)
延べ床面積:134.64㎡
木材使用料:約 26.97㎥
建築費
約 1,550万円