WBCの侍ジャパンや読売巨人軍の練習場にもなった木の花ドームに行ってきました。
木の花ドーム(このはなドーム)は、宮崎県宮崎市の宮崎県総合運動公園内にある木造ドームです。
木造ドームとしては国内第三位の規模を誇り、天井構造に宮崎県産杉材(約7,400本相当)による集成材を使用し、単層アーチ構造としては世界に類を見ないスパン100メートルを超える大規模木造ドームです。
名前の「木の花(このはな)ドーム」は、全国に公募して決定したもので、立地場所である木花(きばな)の地区名や日向神話の木花咲耶姫(このはなさくやひめ)をイメージさせるとともに、県産杉材を使った木造建築であることを表現できる宮崎らしい名称として選定されました。
入り口を入ると天井構造に使われている宮崎県産杉材による集成材が展示してありました。
屋根膜は、採光性に優れたテフロン膜(特殊ガラス繊維)を使用して、日中は自然採光だけでも十分な明るさが確保できるそうです。
宮崎県産スギの大断面集成材は150mm×1200mm(一部180mm×1200mm)のダブル使いで格子状になっています。
アリーナは、天然芝に近い感触のロングパイル人工芝を全面採用しています。
長径122m、短径102.5m、最高高さ38mの楕円形で直径が100mを超える木造ドーム、単層アーチ構造は日本で初めて採用されました。屋根材はテフロン膜で、短辺方向集成材アーチに固定され、構造用スパイラルロープで張力を導入する形式です。屋根を支えるコンクリート構造部分は、楕円形のリング梁と斜め柱で構成され、アーチ両端に生じるスラスト力を処理しています。
利用については、ソフトボール公式試合、少年野球公式試合、硬式野球練習、サッカー練習、フットサル、ゲートボール、グラウンドゴルフ、運動会、雨天時の開会式、各種イベント等に利用できます。ホームベースからセンター壁面までの距離は約85m、両翼は約80mです。
発注者 宮崎県
設計・監理 株式会社 大建設計
施工 戸田建設株式会社 九州支店
建築面積 10,966.32㎡
延べ面積 11,463.19㎡
階数 地上2階、地下なし
構造形式 RC+W造
架構形式 屋根 木造直交格子単層アーチ型ドーム
下部 耐震壁付RCラーメン構造
基礎 鉄筋コンクリート造
杭 場所打ちコンクリート杭(アースドリル工法)
長径122m、短径102.5m、高さ38.0mの楕円形ドーム
コンクリート 躯体 24N/m㎡ 杭 27N/m㎡
鉄筋 D16以下(SD295A)、D19~D29(SD345)
木造 宮崎県産スギを用いた大断面集成材造
強度等級はE65-F225
断面は150mm×1200mm 2本の組立材
接合部
鉄骨組立十字型断面(SS400、SN490A、SN490C)
膜
四フッ化エチレン樹脂コーティングガラス繊維膜 厚さ0.8mm
完成 2004年
管理 財団法人 宮崎県スポーツ施設協会 URL:http://www.miyazaki-spokyo.jp/
宮崎市大字熊野2206-1(宮崎県武道館内)
TEL : 0985-58-5151 FAX : 0985-58-3213