建築家が設計した「諸塚村産直住宅・船塚の町屋」の完成見学会に行ってきました。
3月23日(土) 柴設計さんの「諸塚村産直住宅・船塚の町屋」の完成見学会に行ってきました。
「船塚の町屋」は図書館・美術館・劇場等が近くにある閑静な場所に以前から物静かにたたずんでいたかのような作りになっており、窓の格子や、道路に面したたたずまいが町屋の雰囲気です。また、自然乾燥木材(葉枯し材)を使い、熟練した大工棟梁の手により建築されました。
1階はゲストと多目的に使うスペースのようです。簡単なキッチンとトイレもあります。
1階の居間は収納も多く、窓の外にはウッドデッキもありました。窓際の壁は戸袋になっていて障子が収納されています。天井はヨシが張られ、スギ材の床は肌触りも良く、暖かみを感じるつくりになっていました。
1階のトイレは目にやさしい間接照明です。
2階の寝室は作りつけの棚や収納も多く、窓の外にはベランダもあります。雨が入らないようにした地窓や、ベランダの屋根には光取りの窓が設置してあるなど、風通しや採光を工夫したつくりになっています。シラスの壁と畳が落ち着いた空間を造り、窓際の壁やダイニングとリビングの間の壁には障子が収納されるなど部屋の隅々までデザインが行き届いています。
キッチンは、既製品の流し台の裏面に大工さん手作りの棚が組み合わせてあり、スペースを有効に使っています。天井には換気窓や光取りの窓もあり、向い側には本を読んだり出来るスペースもあります。
広い鏡のある洗面台も細部までこだわった手作りです。
室内の洗濯物干し場は、棚もあり便利に使えそうです。天井には日の光を取り入れる窓もあります。北面以外の3面には通風量の多いルーバー窓があり通気性も抜群です。
4帖近くある納戸
風通し用の窓や、光取りなどいろいろな工夫がされ、諸塚村産直の天然乾燥スギ材を構造材に使い、家全体にもスギ材をふんだんに使った、木の香りのする温かみのある家でした。
屋根の上には越屋根と言われる小さな屋根があります。。この越屋根には開閉できる窓があり、この窓と部屋の窓の開閉によって効果の高い換気を行うことができ、蒸し暑い夏も快適に過ごすことが出来るそうです。
丸太の軒桁がデザインに変化を与えています。
敷地面積 49.9坪
延床面積 31.4坪
構 造 木造2階建
屋 根 ガルバリウム鋼板葺き
外 壁 シラス左官壁
内 壁 スギ板+シラス壁
床 スギ厚板蜜蝋ワックス
設計 柴設計 URL:http://www1.odn.ne.jp/~aad13210/
施工 株式会社 今村建設 URL:http://imamurak.web.fc2.com/