みやざきスギを使った桶胴太鼓
12月17日(火)株式会社 太鼓屋さんのみやざきスギを使った桶胴太鼓の製作の様子を取材しました。
桶胴太鼓は、鉄の輪に革を張り、杉の柾目板を桶状に組んでロープ張ってものです。
桶のように本輪(たが)がはめられているのでこの名の由来だそうです。
太鼓といえばくすの木やケヤキの木をくり抜いた「長胴太鼓」が一般的ですが、この桶胴太鼓はロープの張り具合によって比較的容易に音圧調整ができ、音質は「長胴太鼓」より軽く、パワーの点では劣りますが、さまざまな使い方ができます。
株式会社太鼓屋さんが製作される桶胴太鼓の胴は宮崎県産スギ材、革の部分には宮崎産黒毛和牛の皮が使われています。
実際に製作する工程を見学させて頂きました。
桶胴太鼓の胴の部分は宮崎県産スギ材を含水率11%まで乾燥させたスギ材を太鼓の大きさに合わせて4寸、6寸幅にカットして使います。
桶胴太鼓の寸法に合わせてカットされたスギ材の表面を「平ガンナ」で荒削りします。
これで太鼓一台分です。
表面を荒削りした板の側面を「正直ガンナ」(写真左)で型(写真右)に合わせて削っていきます。
※太鼓製作で一番大事な工程で、少しでも狂うと桶胴太鼓のきれいな胴にならないそうです。
白米をねって作ったのりを板の側面につけてのりづけします。
太鼓の内側を「内ガンナ」で板厚をそろえて仕上げていきます。
※大きい太鼓用のカンナには作業し易いように取手が付けられています。(職人さんがご自分で取り付けられたそうです。)
本輪(たが)で太鼓をしめあげて紙やすりで太鼓の表面を仕上げます。
最後に革の部分をロープで締めて桶胴太鼓の完成です。
胴の部分に塗装したりロープの色も変えることが可能です。
株式会社 太鼓屋さんでは太鼓造りの技を活かして宮崎県産スギ材の寿司桶も作っています。 物産館等で販売しています。
株式会社 太鼓屋さんの玄関には鼓面が4尺の長胴太鼓がデスプレイされています。
株式会社 太鼓屋さんでは革が破れた太鼓や胴の傷んだ太鼓の補修や修理も行っています。
地下の和太鼓練習場(太鼓研修センター「響」)では、より多くの皆様に太鼓に親しんでいただけるよう太鼓教室を主宰しています。
橘太鼓 響座
日本を代表する伝統音楽として、国際親善、文化交流の一躍を担うことを目的に海外での公演や各種イベント等で演奏活動を行っているそうです。 また、スクールコンサートとして学校を訪問し、子どもたちとふれ合いながら、日本の伝統である太鼓について演奏および指導の講義も行っています。
株式会社 太鼓屋
〒880-0951宮崎県宮崎市大塚町大迫南平4420
TEL:0985-54-0016 FAX:0985-54-1206
ホームページ:
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