岩佐工務店に行ってきました。
岩佐工務店の社長さんは、以前、関東の家具屋さんに勤めていたことがあり、その時の経験を活かして、木製小物製作の際に使う木工機械用の木製枠を独自に作ったり、工具の使い方の工夫を行って、木製小物から氏神様の祠まで、効率良く多種多様にわたって本業の建築の合間に製作されています。
舟盛うつわ
まな板、押し寿司木枠
木製カップ
洗濯板
竹トンボ
氏神様の祠は、コンクリ―トの土台も含めて屋根の銅板葺きまで全て社長さんが製作されているそうです。
虹梁(こうりょう):梁(はり)の一種で、虹のように弓なりに曲がっている梁をいいます。
頭貫(かしらぬき):柱の一番上に用いられる貫のことです。
虹梁や頭貫の継手(木と木の接合の仕方)には木殺しという手法を用いてます。
まずは玄能(金づち)の丸みの付いた方で、ホゾ部分を叩いて潰し(木の繊維を圧縮する)ます。
次に潰した部分に水分を含ませてから、ホゾ穴に差し込むと、玄能で叩いて圧縮した木の繊維が、水分を含むことにより復元しますので、ホゾとホゾ穴の密着度が高くなります。
ホゾを玄能で叩いて潰す。
ホゾ穴に差し込む前に潰した部分に刷毛で水分を含ませます。
柱の上の部材は、枡(マス)と呼ばれるサイコロ状の部材と、それを横に送り出す肘木(ヒジキ)という横架材から成っています。それらの組物は社寺建築では枡組(マスグミ)や斗栱(トキョウ)などと呼ばれているそうです。
これらの部材の製作についても社長さんのアイデアで、それ用の木製枠を使って、木工機械やルーターなどの工具を使い、少ない時間で正確に複数個を一度に削り出して造るそうです。
最後に社長のアイデア商品を一つ紹介します。
一見普通の木の箱ですが、
蓋を徐々に引いて開けていくと
自動的に爪楊枝が起き上がってきます。
岩佐工務店
〒
88-0043
住 所:宮崎県都城市豊満町
586番地
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TEL:
0986-39-3629