1月9日(木)に清武町加納にある河野酒店・河野文菓堂店舗に訪ねました。
織り重なり合う屋根とマホガニー色の木塀が建物をより一層映えさせ、古き良き酒屋のような独特の佇まいが特徴的の建物です。
木造軸組2階建てのこちらのお店は、元々違う所在地で営業されていた河野酒店と河野文菓堂が一緒の店舗になり、2019年8月にオープンされました。
1階は上記で挙げた2店舗が営業を行っており、酒屋と和菓子屋、共に、幅広い世代のお客様に楽しめる空間になっております。
一本の柱から枝分かれし、木の枝のように矢立へと伸びた柱は、建築士の意匠が凝らされています。
その柱が空間に遊びを持たせ、木造の良さをより一層引き立たせてくれています。
2階は様々なイベントやカフェ、コンサート等幅広い面でご利用いただきたいと施主様の想いの込められた空間になっておりました。
構造材が現しで魅せられています。
「轍」
この言葉に込められた施主様の想い。
白を基調とした空間の中に柔らかな日差しが差し込み、そこに「木」が全てを包み込んでくれているような温かさがありました。
ピアノが置かれており、施主様にお話をお伺いすると、ピアノを奏でるとまるで木までもが奏でているような柔らかな響きとなり、お客様にも大変喜ばれているそうです。
梁の部分にひし形の木材が上に取り付けられています。これは打ったネジやボルトなどを隠す技巧で、これがあることで梁の雰囲気も変わります。
2階の弥良来杉(みらくるすぎ)を使用したウッドデッキ
道路沿いに掲げてある看板
看板に県産材を使用することで柔らかな雰囲気を与え、木の経年変化が店舗とともに歩む歴史を物語ってくれると思います。
●施主様からのご感想
木の素材をふんだんに活かした店舗は柔らかさと「和」ならではの雰囲気を醸し出し、月日とともに木の雰囲気も変化するそれも木造でしか味わえない唯一無二の建物となりました。
「木」を主張した2階のイベントスペースは音の響きが優しく、心地よい音と評判がいいです。
2階は「轍」・・・地域のコミニティを創造するその想いを基に歩んでまいります。
●施設情報
物件名:有限会社河野俊郎酒店
設計・施工:株式会社 西尾組
デザイン監修:松竹建築設計事務所
施設情報:木造軸組2階建て
竣工:2019年8月
延床面積:483.65㎥
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