「杉のコサージュ」があると聞いて、日向市の丸満産業へ訪問してきました。
コサージュと言えば、布を花の形に何枚も合わせて作る装飾品をイメージしますが、こちらは、なんと、木を削ったときに出る「かんなくず」でできたコサージュなんです。
どうですか? 木の暖色が優しくて綺麗な仕上がりですよね。
この「杉のコサージュ」を考案した丸満産業さんは木材の加工・販売をしている会社で、加工の際に出るこのかんなくずをどうにか有効活用できないだろうかと、日向市地域雇用創造協議会の方へ相談したそうです。
相談を受けた協議会では日向市内の就労継続支援B型事業所「めだかハウス日向」のスタッフや就労者と共に試作を重ねられ、こちらのコサージュが完成したとのことです。
削ったばかりのかんなくずは、幅がみんなバラバラで、細いものもあれば太いものもあります。
そのバラバラの幅をめだかハウス日向の就労者の方が1本1本サイズを整え、丁寧に仕上げてくださっているそうです。
元々は木なので乾燥してしまうこともあるようですが、水のスプレーでシュシュッと吹きかければ元気になるとのこと。
なんだか本当の花を育てる気分ですね。
花の形の種類は現在6種類ある(その内2種類は準備中)そうで、星や牡丹、菊などをイメージしたものがあります。
ちなみに「菊」をモチーフにしたコサージュを着用してみました。
ナチュラルでしっくりくる色合いですが、上品さも兼ね備えています。
丸満産業の代表取締役である石田さんは「宮崎県は杉の素材生産は29年連続日本一の国内でも有数の林業県なので、その宮崎の資源である木を無駄にせず活用し、また、就労者の方が自分たちが作った商品が使われることで働く喜びや仕事創造につながって欲しい」と話されていました。
現在はめだかハウス日向さんで製作していますが、いずれは様々な支援事業所等で作ってもらいたいとのこと。そのためには、もっともっとみんなに知ってもらってたくさん使ってもらえるようになったらいいですね。
木目の色が柔らかく、落ち着いたコサージュ、胸に一輪いかがでしょう。
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