平成18年に完成した日向市駅。
駅を建て替える際、耳川流域産材が豊富にあるこの街では、駅だけでなく、街全体にも木が溢れる街にしようという声があったようです。
そのため、周辺の街路灯や「ボラード」と呼ばれる車止めにもスギ材が使われ、地域に木づかいが根付いています。
年月が経ち、毎日太陽の日差しを浴びているスギのボラードは日焼けし、その表面は黒ずんでいました。
しかし、これは腐朽しているのではなく、紫外線による変色なので、磨けば綺麗に元通りになるのです。
このため、日向市では「日向市駅に恩返し ~杉板をピカピカに磨こう!~」というイベントを開催し地元の子どもたちと一緒にボラードを磨きました。
当日は日向工業高校生や子どもたち、保護者、木材・建設関係者など、総勢39名が集まりました。
子どもたちは「サンダー」と呼ばれる木材機械を使って、大人の手を借りながら上手にボラードを研磨しました。
木くずがあちこち飛びながら削られていくと、木本来の色へ移り変わっていきます。
表面が木肌色に戻れば、紙やすりを使って表面をつるつるに仕上げます。
裏面には、子どもたちがイラストや文字でメッセージを思い思いに書き、世界で1つだけのボラードを完成させました。
最後は子どもたちがボラードを元に戻す作業まで行いました。
ボラードが綺麗になり、街の雰囲気も明るくなった気がします。
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